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Tokyo / TOKYO
火薬バカ一代 ★★★ (2012-07-04 22:06:09)
今でも暇を見ては読み返す機会のあるBURRN!!誌'98年11月~12月号の好企画「いにしえのメロディック・ロック」特集で取り上げられ高評価を受けていた、ジャーマン・ハード・ポップ・バンドの'81年発表のデビュー作。(国内盤の邦題は『トーキョー』・・・って、そのままですな)
CRAAFTやLULEY等での活動で知られるリード・シンガー、クラウス・ルーリーの張りのあるハイトーンVoが、時にLUCIFER'S FRIENDのジョン・ロートンを彷彿とさせることを除けば、ドイツ的な要素は殆ど感じられない本作。その最大の魅力は、美麗なハーモニーを作り出す3人のリードVo、リリカルなメロディを紡ぐGとKey、メリハリの効いたビートを刻むリズム隊の職人的な仕事振りがキラリと光る、垢抜けたメロハー・サウンドで、特にOPナンバーにしてアルバム表題曲(&バンドのテーマ曲)“TOKYO”は、大都会のネオンの如き煌きと哀愁を帯びた曲調に胸キュンを誘われる名曲中の名曲。
これ以外にも、タイトル通りの物悲しさが漂ってくる“CRYIN'”、溌剌としてポップな高揚感に満ちた“GIRL”、サックスの導入が効果を上げている“FATHER OF TIME”等、秀逸な哀メロ・ソングが鮨詰めな本作は、まさしくメロディ愛好家なら1度は聴いておいて損のないクオリティ。中でも“TOKYO”はご一聴をお薦めします。

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