この曲を聴け! 

Machine Gun Etiquette / DAMNED / DAMNED
はっちゃん ★★★ (2012-07-04 23:00:26)
ロンドン・パンクと言えば僕はこのDAMNEDを真っ先に思い浮かべる。

3rdアルバムである本作は、どことなくHMの香りがするのだ。「LOVE SONG」やタイトルチューンの
「MACHINEGUN ETIQUETTE」などにはNWOBHM的な疾走感がある。ベースにはあのアルジー・ワード
が参加しているのも無関係ではなさそうだ。このメタリックでスピーディーな音楽性は後の
ハードコア・パンクの誕生に深く関わっている。演奏のほうは上手いとは言えないが、ロックの
カッコよさはビシビシ伝わる。

いわゆる「パンク」としてのメッセージ性、反社会性は薄いが楽曲から感じられるデストロイな
雰囲気は立派なパンクだ。しかし、デイヴ・ヴィニアンのフル・メイクは如何なるコンセプトが
あってああなったのか?グレイヴ・ディガーとして生計を立てていたというのもパンクというより
むしろHM方面な過去だし。

高校生のころ、イライラしたりムシャクシャしたりすると、決まってこのアルバムを聴いていた。
理由は分からないけど、自分の憤りをロックの力を借りて昇華させようとしてたのかもしれない。
この行為はHM/HRではなくパンクの方が効果的だった。

歳をとった今ではこんな聴き方はしないけどね。

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