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Serpent Sermon / MARDUK
Usher-to-the-ETHER ★★★ (2012-07-08 23:31:32)
2012年発表の12th。

MARDUKってブルータルブラックにしては分かりやすい曲が魅力で、例えば「Panzer Division Marduk」のアルバムを通しての爆走とか、代表曲といえるであろう「World Funeral」「Azrael」辺りのキャッチーなメロディなど、「1フレーズで殺す」音楽性を持っているイメージなんですが…Mortuusが加入してからの2作目「Rom 5:12」辺りからもっとディープな方向に向かいだした印象で、この作品もその延長線上にある感じですね。

例えば2曲目の、ドラムは爆走しつつリフの音圧に変化を付けることで、雷鳴のような迫力を得ているアンサンブルなんかが象徴的なんですけど、以前よりも緩急の付け方だったりメロディの濃淡の按配だったりが、よりダイナミックかつオーガニックになっている印象なんですよね。加えて、今作では「Plague Angel」以前のキャッチネスも更に強調されている感じで、今までの彼らの作品の集大成と言っても過言ではない充実した仕上がりになっていると思う。

当然、Mortuusのブラック界屈指の表現力を誇るヴォーカル、Morganの荒涼感を聴き手の感覚にダイレクトに伝えるかのようなリフ捌き、暴虐でありながら死を感じさせる陰惨さも伴った曲調など、今までのMARDUKが持っていた魅力が発揮されていることは、言うまでもありませんね。ベテランらしいクオリティの高さも当然ありつつ、しっかり作品ごとに成長や変化が感じられるのは凄いと思う。これだけ縛りの多いジャンルで長く活動していて、アルバムが金太郎飴にならないというのは本当に偉大。改めてそれを感じた作品でした。

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