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Asian Volcano / BOW WOW
火薬バカ一代 ★★★ (2012-07-13 20:14:07)
メンバー自ら「BOW WOWの代表作の1つ」「後期『SIGNAL FIRE』的作品」と完成度に太鼓判を押し、その自信の程はイカしたアルバム・タイトルにも良く表れている'82年発表の8thアルバム。
原点回帰の試みが若干中途半端に終わっていた感が無きにしも非ずだった前作『HARD DOG』に比べ、ブリティッシュ・テイストをV字回復させた今回は、徹頭徹尾「これぞBOW WOW!」たる緊迫感を湛えた骨太且つソリッドなHRサウンドを貫徹。ここ数作のリラックスぶりから一転、山本恭司&斉藤光浩のVo&ツインGにしろ、佐野賢二&新見俊宏のリズム・ワークにしろ、そのパフォーマンスからは汗が飛び散るような力強いエモーションとエネルギーの迸りが感じられ、とにかく熱い熱い。
取り分け、回転の速いGリフをフィーチュアしたアグレッシブな疾走ナンバー②でスリリングなソロを閃かせたかと思えば、⑤ではスパニッシュ・タッチの指捌きを披露し、更にアコギによるインスト序曲⑦を経て始まる劇的なバラード⑧においては、VoとGパートにおいて感度全開の泣きを叩き込む等、抜き身の刃の如き切れ味と美しさを兼ね備えた山本恭司のパフォーマンスは、まさしく本編の白眉。
BOW WOW入門篇としてもお薦めな力作ですよ。
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