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Warning from Stardust / BOW WOW
火薬バカ一代 ★★ (2012-07-14 22:17:10)
スイスのモントルー・ジャズ・フェスティバルや、英国のレディング・フェスティバルといった大舞台を経験し、「ジャパニーズ・プードル・パワー」と評された歌舞伎の連獅子のカツラ被った山本恭司(G)のハジケっぷりを筆頭に、精力的なライブ・パフォーマンスが反響を呼んだ(ライブ盤『HOLY EXPEDITION』でその一端に触れることが出来る)BOW WOWが、そこで得た勢いをレコーディング作業に反映させて'82年に発表した9thアルバム。
当時、英国で盛り上がりを見せていたNWOBHMのうねりは確実に本作にも影響を与えており、BOW WOW史上、最もヘヴィ・メタリックなスピード・ナンバー①で幕が開く本編は、音作りは硬質に引き締まり、収録楽曲もよりハード且つソリッドに研ぎ澄まされ・・・といった具合に、前作『ASIAN VOLCANO』をも上回るアグレッションを発散。
個人的にはイケイケ過ぎて「泣き」が薄まってしまっている点に物足りなさを感じなくもないのですが、スピーディな①⑤、哀愁を帯びたバラード④、昭和ロボット・アニメの主題歌みたいな⑩など収録楽曲の粒は揃っていますし、BOW WOW入門篇としてもお薦めな高い完成度を備えていることは間違いないです。
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