この曲を聴け!
Chinese Democracy / GUNS N' ROSES
帰ってきたクーカイ ★★ (2012-07-17 17:46:09)
本作は名作である。
だが、やはりGN’R名義での発表には正直なところかなりの違和感を感じる。
まぁ、そこのところは言っても仕方がない。
内容は、冒頭の曲はなんだかピンとこなかったのだが、②・③は名曲だと思う。中盤も曲調を変えて様々な曲が収録され、後半にも疾走曲(ベドウィンの歌。これも大好きだ)を配し、本当に良く考えられた曲順である。勿論、各楽曲はアレンジに細心の注意が払われており、完成度の高さは流石と言えよう。
UYIⅡのラストで提示し、アーノルド・シュワルツネッガー主演映画のサントラに収録された曲でも踏襲された方向性が(勝手に「「サイコ・デジロック」路線」と呼ばせてもらう)、HR寄りに振れたような内容である。天才アクセルだけに提示できた、ある意味芸術品だ。
であるからして、GN’Rの1stとはもう文脈を異にして成立していることは明確であり、聴き手はそれを黙って認めるほかはない。
GN’Rの1stは、当時のメンバーで、あの時代だからこそ作ることができた作品であり、存在自体が奇跡なのである。今後、同じくらい素晴らしいものが元メンバー達だろうが、他の誰かだろうが、創造できるとはとても思えない。と、思うんですがどうでしょう。
ついでに書くと、アクセルは本作を最後にアルバムはもう作れない(作らない)と思います。少なくともあと15年ぐらいは(何故なら、アクセルってその天才とナイーヴなところが、ビーチボーイズのブライアン・ウィルソンに少し似ている気がするから)。
→同意