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Enemies of Reality / NEVERMORE
ハルディン ★★★ (2012-08-03 21:16:52)
あのトラヴィス・スミスによるグロテスクなジャケも強烈な5th。時に激しくのたうつようなウネリを伴うブルータルなカオスの渦巻く極悪なグルーヴや卓越したテクが交差するインタープレイが入り乱れる様は何とも形容し難い異様な迫力があり、初めて聴いた時はその凄まじさにブッ飛んだ。ウォーレル・デインが妖しく歌い上げる個性的なVoラインや7弦Gを自在に使いこなすジェフ・ルーミスによるネオクラシカルで叙情的なGソロやスラッシーにシュレッドする鋭くテクニカルなGリフは一際印象深いファクターとなり、このサウンドと相まって一度ハマれば容易に抜け出せなくなるような驚異的な中毒性を生み出す。抒情的なパワーバラード曲を挟んで絶妙な緩急を交えたアルバムの流れも、人によっては短く感じるかもしれないが非常にスムーズで弛みを感じさせない。

元のドロドロと濁った音をメンバーが気に入らなかったということもあり、2005年にはアンディ・スニープによるリミックス&リマスター仕様で再リリース。全体的にクリアで抜けの良い音になったのでこちらの方がオススメ。

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