この曲を聴け! 

Metal Heart / ACCEPT
GIHALA ★★ (2004-02-08 22:09:00)
この音は、まさしく「HEAVY METAL」。それ以外の何者でもないのです。
今の時代、もっと上手いvoは幾等でもいるし、もっとヘヴィで過激に歪んだギターのトーンは当たり前になったし、ツーバス連打がメタルの基本になった様な感さえあります。現代的な尺度から見れば、このアルバムは「物足りない」というレッテルを貼られかねないのかも知れません。
ですが、このアルバムで聴けるギターリフとそのトーン。これを「HEAVY METAL」と呼ばずして何と言うのでしょう?今時のメタルのリフは、より複雑で、隙間無く音を詰め込んだスタイルが主流だと思われます。それに比べれば、シンプルで音数は少ないし、音と音の間の「無音」の間隔が沢山有ります。しかし、このシャープでソリッドな感覚こそが「HEAVY METAL」なのではないでしょうか。当たり前の事を言う様ですが、この音を聴いて、「これってHARD ROCKじゃん。」などと言う輩などいる筈が無いのです。
そして、UDO DIRKSCHNEIDERの特異極まりない声質。声自体が、どうしようも無くメタルなのです。
ひょっとしたら、全然メタルを知らない人にこのアルバムを聴かせて「この音楽を言葉で表現して下さい。」と訊いたら「HEAVY METAL」と答えてしまうかも?
音像の事ばかり語ってしまいましたが、曲も素晴らしいんです。WOLF HOFFMANNの奏でるギターソロの豊潤なメロディは特筆モノの美しさだし、歌メロも実はとても聴き易くて扇情的です。曲調もヴァライティに富んでいて、アルバム全体の構成も見事です。
これは、間違い無く、究極の「HEAVY METAL」のアルバムです。

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