この曲を聴け! 

PAPA ROACH
ヤングラジオ ★★★ (2012-10-02 19:50:45)
新作「THE CONNECTION」は、問題作である。
と、書こうと正直1回目の視聴の時にそう感じた。
僕の中では、イマイチだった2ndに近い消化不良的な匂いが強く、気持ちは複雑だった。

先ず、断っておくと、僕は彼らのインタヴューを全く見ていない。
彼らがどんな気持ちで、このアルバムを制作したのか分からない。
また最近の自分は音源を聞くまでは、出来る限り情報をシャットアウトするし、またライナーも当分の間は見ないので、時に勘違いをする事もある。
楽曲こそ命、そこがブレていない事に僕の神経は集中している。

この新作、何かが違う。
違和感が、半端ない。
それは、アレンジしかり、楽曲の輪郭しかり、とにかくポップさやキャッチーさが少ないのである。
個人的感覚では、シリアスさや哀愁感ばかりが目立つのである。
これが、待ちわびていたPAPA ROACHの新作なのだろうか........。

でも、これが繰り返し聞いているうちに変わってきたのである。
もし、彼らが一歩前に踏み出したいという気持ちで作ったのであれば、これは大正解である。
ソングライターとしての実力は、このバンド相当なものがあると僕はずっと思っている。
キャッチーな楽曲を作るその技には、太鼓判を押してもいい。
なのに........である。

これは、どう考えてもバンド側が仕掛けてきた感がかなり強い。
キャッチーさだけが、魅力じゃないぞと、バンド側の不敵な笑みも浮かんでくる。
何故、今のタイミングなのか.......。
彼らの人気があれば、守りに入ってもいいハズである。
なのに、そうはしない。
これこそが、一流バンドとしての意地である。

1回目の視聴で感じた、問題作という感覚は今は全く無い。
それどころか、このバンドのポテンシャルの高さに正直驚いている。
PAPA ROACH 恐るべしである。

是非、ファンの方には何度も繰り返し聞いていただきたい作品である。
楽曲がイマイチという評価だけは、早合点と僕は言いたい。
このアルバムで感じる違和感こそが、この作品の主題である。

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