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Straight Between the Eyes / RAINBOW
火薬バカ一代 ★★★ (2012-10-06 00:22:56)
リッチー・ブラックモア(G)の理想とする音楽を追求するべく、これまで妥協なきメンバー・チェンジと大胆な作風の変化を繰り返してきたRAINBOWでしたが、前作『DIFFICULT TO CURE』で掴んだ音楽的方向性と商業的成績に相当の手応えを感じたのか、'82年発表の本6thアルバムでは「大衆性を増したメロディアスHR」というサウンド・スタイルを、変化させるのではなく、より「掘り下げる」という方法論が選択されています。
『闇からの一撃』というイカした邦題ほどガツンと一撃される名曲(これまでのアルバムには必ずその手の楽曲が1、2曲は存在していた)が見当たらないため、RAIBOWのカタログの中では日陰者の地位に甘んじている(?)作品ですが、個人的には『DIFFICULT~』以上の愛聴盤。
印象的なソロを連発するリッチーのGプレイ等、前作より心持ちハードな方向へと揺り戻された作風を象徴するかのような、疾走感溢れる“DEATH ALLEY DRIVER”と“BRING ON THE NIGHT”、ジョー・リン・ターナー(Vo)が歌うに相応しいメロハー・チューン“STONE COLD”や、うっとりと聴き惚れるブルージーなバラード“TEARIN' MY HEART”、やっぱりラストはこうでなきゃファンも納得しないでしょ?とばかりにドラマティックにアルバムを締め括ってくれる“EYE OF FIRE”etc・・・と、「山椒は小粒でピリリと辛い」を地で行く本編は捨て曲なしのクオリティ。
・・・って、何だかアルバム毎に「捨て曲なしのクオリティ」と書いているような気がしますが、実際、RAINBOWのアルバムに捨て曲は存在しないのだから仕方ない。

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