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Difficult to Cure / RAINBOW
失恋船長 ★★★ (2012-10-12 18:26:49)
ジョー・リン・ターナー加入第一弾アルバム、僕の中ではジョー時代と言えばI SURRENDERやCAN'T HAPPEN HEREのような曲しか唄はないと友人にたぶらかされ、随分と遠回りをして聴くことになった作品であり、非常に思い入れの強い一枚です。かつての威厳に満ち溢れたサウンドとは一線を画しますが楽曲の洗練度と充実振りに感嘆させれらた名盤です。メロウでキャッチーな①のような曲でも力強い歌唱を聴かせ華やかなルックス同様の歌声が映えるシンガ-の加入が新たなる可能性への扉を開き、まさに80年代的な広い音楽性と彼らならではの偏差値の高めなロックサウンドを披露していく様に打ちのめされましたね、新たなるファン層を開拓する①に始まり、②で聴ける攻撃性と自らが積み上げてきたキャリアがにじみ出ている名曲を聴き心底この路線の音楽愛を深めて行く事となり、個人的にはジョー時代の作品がロック初心者の自分にあらゆるジャンルへの免疫を植えつけてくれたと思います。ロニー時代への望郷も強く、端的に優等生な楽曲重視のバンドへと成り下がったと評価すればそれまでですが、この適度なバランス感覚はRAINBOWならではかと思います。メロディアスでヘヴィすぎないがハードさは失わない普遍のロックサウンドこそ様式美と呼ぶに相応しいでしょう。メロディアスなメタル指向の方でジョー時代を未聴の方には是非とも手にとって聴いて欲しいですね。

→同意