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高橋幸宏
ダイアスパー ★★★ (2012-10-13 09:39:11)
サディスティック・ミカ・バンドのドラマーとしてイギリス・ツアーも行ったが、当時はさほど注目された存在とは言いがたかったが、ソロ・デビューを経てYMOのドラマーとして一躍日本中の人気者になり、その影響力は二度の世界ツアーによって世界のロック・シーンにも及ぶこととなった。

YMO最大のシングル・ヒットであるRYDEENを作曲したこともさることながら、バンドのファッションも含めたニュー・ウェーヴ的側面を一身に背負っていた点も見逃せない。

ソロではその世界観が徹底的につきつめられ、ダンディかつ植民地主義的なデカダンスも感じさせるその音楽性は、見た目の線の細さからは計り知れないほど強固で大胆である。

また、自らを自嘲的に「太鼓持ち」と称するぶっ壊れたユーモア感覚もなかなかのものだが、細野晴臣と坂本龍一という日本音楽史上屈指の天才奇人の仲を取り持つ上でも重要な役割を果たし続けている。

再々結成以後の現在のYMOのエレクトロニカ的な音楽性を主導しているのも、暗に高橋であると思うのは僕だけではあるまい。

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