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Odyssey / YNGWIE MALMSTEEN
火薬バカ一代 ★★★ (2012-10-24 20:36:47)
イングヴェイが、ソウルメイト(笑)のジョー・リン・ターナーと組んで作り上げ、'88年に発表した4thアルバム。
いくら彼がワンマンでも、御大リッチー・ブラックモアとアルバムを作ってきたジョーからすりゃ単なる青二才に過ぎなかったことは想像に難くなく、結果、本作はジョーが自分の「色」を明確に打ち出すことに成功した、イングヴェイのアルバムとしては異色の作風に仕上がっています。ポップな“HEAVEN TONIGHT”とか、初めて聴いた時は「勘弁してよ」ってなもんでしたが、その後はライブに足を運ぶ度に「ヘ~ヴン、トゥナイッ!」と大口開けて合唱しましたからね。
イングヴェイ的には、1枚も2枚も上手だったジョーにしてやられてしまったことや、交通事故の後遺症でブクブク太り始めた・・・じゃない満足いくGプレイが出来なかったことが傷となって本作をあまり気に入っていないようですが、内容の素晴しさに関しては、当サイトでの得票数の多さが雄弁に証明する通り。
OPナンバーにして必殺の名曲“RISING FORCE”に始まり、ジョーの熱唱が映える“HOLD ON”から、号泣バラード“DREAMING”、タイトルからして奮ってる攻撃的な疾走ナンバー“FASTER THAN THE SPEED OF LIGHT”で締められる本編後半まで、イングヴェイの「らしさ」とジョーの持ち込んだポップ・センスが(ありがちな表現ですが)絶妙な化学反応を起こした眩い名曲がゴロゴロ。
彼の最高傑作かと言うと作風的にちょっと異論があるのですが、捨て曲なしの名盤であることについては全く異論ないです。

→同意