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Fire and Ice / YNGWIE MALMSTEEN
火薬バカ一代 ★★★ (2012-10-26 23:19:50)
オリコンチャートで遂に1位の座を獲得した'91年発表の6thアルバム(Voは前作同様、ヨラン・エドマン)。ここから次作『THE SEVENTH SIGN』へ至る辺りが、日本におけるイングヴェイ人気の絶頂期でしょうか。
作風を広げに掛かっていた前作『ECLIPSE』と比較すると、ややクラシカルな方向に揺り戻されている印象で、特に、生オケを導入した疾走ナンバー“NO MERCY”と“FOREVER IS A LONG TIME”、それに重厚且つ劇的な“FINAL CURTAIN”は「ビバ・ネオクラシカル!ビバ・イングヴェイ!」と諸手を挙げて叫び出したくなるようなカッコ良さ。
一方で、アルバム全体を俯瞰すると散漫さも目に付きます。1曲1曲は然程悪い出来じゃないのに、似通ったテンポの楽曲が連続する曲順の不味さ(インスト曲の配置も、もう少し考慮の余地があったのでは・・・)や、全15曲収録、70分に迫る超過ボリュームから来る冗長感が、折角の素材の良さに余計な影を落とし込んでいる印象あり。
そんなわけで、頭から通して聴くよりも“HOW MANY MILES TO BABYLON”等、優れた楽曲をピックアップして聴くか、もしくは自分なりの曲順を考えて楽しむことをお薦めしたくなる1枚ですかね。

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