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The Seventh Sign / YNGWIE MALMSTEEN
火薬バカ一代 ★★★ (2012-10-28 00:04:05)
VoをOBSESSION~LOUDNESSのマイク・ヴェセーラに代えて'93年に発表された7thアルバム。オリコン・チャート初登場第2位を記録し、アルバム・リリースに伴う日本ツアーでは武道館公演も実現。更にその模様がWOWOWで放映される等、我が国におけるイングヴェイ人気は本作をもって頂点に達しました。(多分)
彼の最高傑作候補として度々名前が挙がる作品だけに、そのクオリティの高さは指折り。スピード・ナンバーからバラード、ブルージーだったりクラシカルだったりキャッチーでノリが良かったりと、バラエティ豊かに取り揃えられた楽曲はいずれも耳に訴えかける強力なフックを有しています。
収録曲数が絞り込まれたことで前作『FIRE AND ICE』を覆っていた冗長感も取っ払われ、また当初は懸念材料の1つに数えられるぐらいだったマイク・ヴェセーラの歌声が、想像以上にイングヴェイの作る楽曲にハマッていることも嬉しい驚きでした。
名曲“RISING FORCE”にも匹敵するインパクトを放つ“NEVER DIE”や、チェンバロの響きも麗しい“CRUSH & BURN”といった疾走ナンバーや、ドラマティックなアルバム表題曲“THE SEVENTH SIGN”は、元々ハイクオリティな楽曲な上に、マイクの熱く歪んだメタリックな歌声がそれを更に上の次元へと飛翔させた名曲。
本作がイングヴェイの最高傑作かどうかはともかく、上で別の方が仰られている通り非常にトータル・バランスに優れたアルバムゆえ、イングヴェイ入門編に最適なのは確か。サクサク聴けちゃいますよね、これ。

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