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Magnum Opus / YNGWIE MALMSTEEN
火薬バカ一代 ★★★ (2012-10-28 22:49:32)
『MAGNUM OPUS(超大作)』というタイトルの語感と、ジャケットにフィーチュアされたイングヴェイのドヤ顔とが相俟って絶妙にイラッとさせられる(笑)、'95年発表の8thアルバム。
前作『THE SEVENTH SIGN』の作風を継承し、バラエティ豊かに取り揃えられた楽曲1つ1つは良く出来ているのに、通して聴くとどうにもピリッと締まらない印象が強いのは、マイク・ヴェセーラのVoから今ひとつ覇気が感じられないせいか、はたまた生煮えなサウンド・プロダクションのせいか。「イングヴェイは同じシンガーと2枚続けてアルバム作るとテンションが落ちる」なんて囁かれ始めたのはこの頃からでしたっけ?(本作発表後、マイクはイングヴェイの悪妻アンバーとの浮気疑惑も掛けられクビになってしまった)
爪弾かれるアコギから疾走へと転じる華麗なる様式美に満ちた“VENGIANCE”、ヘヴィな“TOMORROW'S GONE”、数あるイングヴェイの名曲の中でもトップクラスのカッコ良さを備えた劇的な疾走ナンバー“FIRE IN THE SKY”etc・・・と、個々の楽曲は本当に良く出来ているのですが。特に“FIRE~”なんて、様式美HM好きならこれ1曲目当てで本作を購入しても損はないぞ!と、未聴の人の肩を叩いて回りたくなる名曲ですよ。

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