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Attack!! / YNGWIE MALMSTEEN
火薬バカ一代 ★★ (2012-11-02 00:14:55)
「RAINBOW四代目フロントマン」の肩書きも今は昔。最近じゃすっかり便利屋シンガー稼業が板に付いたドゥギー・ホワイトを迎えてレコーディング、'02年に発表した12thアルバム。
CDをトレイに乗せると表示される《16曲:73分》という超ボリュームに、いきなりテンションが下がります(苦笑)。最終的な絞込み作業をさぼったのか、とにかく仕上がったものを片っ端から収録していったような本編は、楽曲の出来・不出来の差がかなり大きい。というか、イングヴェイのアルバムでここまで収録各曲のクオリティにバラつきがあるのって初めてでは・・・。
ドゥギーのVoに関しても、伸びやかな歌唱はイングヴェイの作り出す楽曲に良くマッチしているのですが、勢い任せでフックに乏しい歌メロが彼の実力を十全に活かしきれているとは思えません。特に前半の楽曲にそれは顕著で、いっそのこと3曲目の“VALLEY OF THE KINGS”他、1、2曲を除くアルバム前半の楽曲はばっさりオミットして、9曲目の疾走ナンバー“IN THE NAME OF THE GOD”から本編をスタートさせた方が、クオリティ的にも収録時間的にも丁度良かったのでは?なんて思ったりも。
実際アルバム後半には、勇壮且つキャッチーな“VALHALLA”、Keyが良い仕事している“TOUCH THE SKY”など優れた楽曲が並んでいますし。中でも疾走ナンバー“IRON CLAD”はイングヴェイ流HMの真骨頂が堪能できる名曲ですよ。

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