この曲を聴け! 

Spellbound / YNGWIE MALMSTEEN
帰ってきたクーカイ (2012-12-15 08:07:11)
 さて。改めてコメントを。
 結論としては、悪くないと。ベースの音がどのへんで鳴っているか聴き取れるようになったら、格段に楽しく聴けるようになりました。
 ただ、やはりボトムの音の見通しが悪いのは大きな弱点で、曲によっては基礎部が潰れたサグラダ・ファミリアみたいな印象を受けるものもある。例えばいきなりアルバムの1曲目と2曲目がそれ。きちんとしたレコーディングをしてしかるべきミックスを施せば、壮大な大伽藍が眼前に聳え立つような名曲になったかもしれないのに。
 全体的な印象では、「手癖の連発」とも言われるイングヴェイのギターは、ベートーヴェンでもモーツァルトでもいいから、ピアノ・ソナタを聴くような意識で聴くと、すんなり聴ける。個々の楽曲は基本的に主題がはっきりしているように思えるので、似たような曲が並ぶという印象はない。要所々々で唄入りの曲も配し、変化もつけているし。
 というわけで、音の件を脇に置いておくと、なかなかの良盤だと思います。でも本当、ちゃんとプロデューサーとか雇った方が良いよ。もったいないよ・・・。

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