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As Above, So Below / ANGEL WITCH
失恋船長 ★★★ (2013-01-15 18:11:52)
2012年にこのようなサウンドに出会えるとは夢にも思いませんでしたね、まさに正統に自らが進むべき世界観をまごうことなく披露してくれた入魂の力作です。前作『RESURRECTION』が未発表曲の寄せ集めで精鋭を欠いていたと評判が著しく無い為に未聴だったし、今さら「昔の名前で出ています」的な事を言われてもと食指が伸びなかったのですが華麗なジャケットにトリオ編成ケヴィン・ヘイボーンの健在に、リー・ドリアン主宰のRISE ABOVE からのリリースとお膳立てが揃えば見送ることは出来ません、昨年の数少ない新譜購入を決断した一枚なのですが想像を遥かに超える出来栄えでしたね。1stの続編とも言える妖しげな光沢がなまめかしい艶を放つアンダーグランドな世界、英国的な暗雲立ち込める湿度の高いクラシックなサウンドとメロディが重厚さと金属的な響きの中で見事に共鳴しあい独自性を最大限に演出しています。カビ臭いNWOBHMサウンドが奏でる毒素の多い潤いと白煙立ち込めるミサ会的なダークな要素を含んだギタープレイの数々に古臭さとは違う伝統的な美しさを感じさせます。屈強な意思をお持ち守り通した彼らの金看板、バンド名に相応しい一枚を○○風だからでは片付けたくない魅力に溢れています。

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