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Rebirth / ANGRA
RIOT1970 ★★★ (2013-01-20 23:50:40)
正直な所、リアルタイムでこのバンドを追って来たクチだが、
私の時計の中では本作で止まっていた。
ANGELS CRYが私の中では彼らのピークだと思っていた。
マトス脱退後の本作もリアルタイムで聞いたが、
「無難なアルバム、ANGELS CRYのセルフコピー」
と思っていた。いや、Voの力量だってエドゥの方が
上だと思ったし、リズムが強化された事は嬉しかったが、
何故か私の琴線には響かなかったのだ。
 しかし、今こうして改めて聞いてみると、
このアルバム、名盤なのではないかと思っている。
こういう言い方は嫌な奴と思われるかもしれないが、
私の耳が肥えたからだと思う。
 当時は所謂解かり易い「メロスピ」が好きだったので、
このアルバムが好きになれなかったのである。
 解かり易いメロスピナンバーはNOVA ERA、RUNNING ALONE
位で、他の曲は疾走してなく、ある種プログレ的アプローチ
の曲ばかりだったのだ。
 が、メロスピだけではなく、色んな種類のジャンルが聞ける
様になった今の私には、捨て曲無しの素晴らしいアルバムである
、そう評価できるようになったのである。
 
 ヘヴィ・メタルは耐性の音楽、とか伊藤正則氏が言っていた
ような気がするが、解からなかった音楽がある日とても
魅力的に感じられるようになる、という事がある。
例えば、私の場合QEENSRYCHEのアルバム、OPERATION MINDCRIME
を理解できるようになったのに10年の歳月を要したように。

 少しズレるが、DREAM THEATERのアルバムはほぼコンプリート
しているのだが、未だに彼らの楽曲の魅力がサッパリわからん
のだが、こうしてある日解からんアルバムが名盤に化ける日が
やってくるかもしれないので、中古屋に売り飛ばさず、
時間と心に余裕がある時、解からんアルバムを聴いている事も
ある。
 LED ZEPPLINとか、オジー在籍時のSABBATHもいずれ解かる
日がくるのだろうか…?この2バンドに付いても今の所私
には「解からん」バンドである。

 長文になってしまいましたが、こんなことを考えさせられた
アルバムでした。

→同意