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Temper Temper / BULLET FOR MY VALENTINE
ヤングラジオ ★★ (2013-02-09 18:45:58)
前作から、約3年ぶりの新作である。
個人的には、3rdより2nd、2ndより1stが好きである。

この新作、評価が非常に難しい。
楽曲自体は、前作よりも変化があって面白いと思う。
スピードを抑えめにして、空間やシンプルさを大事にした作風で、バンド自身が変化をつけようとした意図が伝わる内容に仕上がっている。
これを煮詰めすぎると、前作までの楽曲に近づいてしまうので、ある意味ラフさを残した楽曲には新鮮さがある。

でも........しかし、である。
僕は新作のポイントを、1stをいかに超えるのか.......それを、どうやって超えるのかに置いていた。
その為の大きなシフトチェンジは、あってもいいと思っていたし、フルモデルチェンジもOK!という認識だった。
結果としては、これでは全然足りない気がする。
確かに、楽曲には変化が付いてるけど、楽曲の幅がもう一つ広がっていないというか、バンド側の目標地点が何処にあるのかが、はっきり見えていない点は少し残念だった。
個人的にはドン・ギルモアは変更してもらいたかったし、楽曲の書けるプロデューサーを起用して、そういう部分からも刺激を受けて、もっと踏み込んだ作品にして欲しかった。

そうは言っても、楽曲の出来は良くて、このバンドの安定感はやはりトップクラスだと思う。
これが、もし他のバンドなら、間違いなく90点ぐらいは付けれる完成度である。

恐らく多くのファンが求める、アグレッシブさやヘヴィさは、もっとあってもいいのかなと思うし、それが足りないという点では、バンド側が損をしている気がする。
ファンの方は、どう評価するのだろう.......。
僕は期待感が半端ないから、やっぱり辛口になるかな。

→同意