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ゲット・アウェイ / 横関 敦
失恋船長 ★★★ (2013-02-19 16:59:34)
1986年リリースの2ndミニアルバム。四曲入りで全曲歌モノです。シンガーにブロンクスでもフロントを勤める元ヘレンの今越能人を据えて歌を聞かせるアレンジに終始し前作のような若さに任せたごり押し感は影を潜めバランスの取れた作風となっています。確かに彼のJET FINGERぶりを堪能したい人には押しが弱いようにも感じますが前作よりも格段に進歩したギターテクと押し引きを経たJET FINGERぶりに興奮を覚え4曲入りではもの足りなさすら感じます。類型的な国産メタルも横関の速弾きという豪華なトッピングを施す事によりチョイ足しの満足感は十分に得られるしメロディアスなバラードタイプに曲におけるフィーリングも素晴らしくスケールの大きさを感じさせてくれます。チープな音質と健闘を見せるもこの手の曲を歌うには日本人的過ぎる今越の存在感に違和感を覚える趣もあるでしょうがマニアなら見逃すわけにはいかないでしょう。かつては「GET AWAY」名義で前半2nd+1st収録でCD化されていましたが、最近ではJET FINGER+GET AWAY名義で再リリースをされています。速いだけではないギタリスト横関敦の凄腕ぶりと成長の跡を楽しんで見てはいかがしょうか。

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