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THE BIRTHDAY EVE 〜誕生前夜〜 / LOUDNESS
火薬バカ一代 ★★ (2013-03-21 23:41:49)
自分がLOUDNESSの名前を意識するようになった頃には、既に彼らは武道館でライブを行う大物バンドとしてHR/HMシーンに君臨していました。潤沢な予算と一流のスタッフを投入し制作された、その時期の作品に慣れ親しんでいた身としては、遡って本作を聴いた時は、楽曲的にも音質的にもパフォーマンス的にも、結構荒削りな(特に二井原実のVoが)、ずばり言って垢抜けないサウンドに「え?これがあのLOUDNESS?」とかなり戸惑った記憶があります。
例えば“STREET WOMAN”に強く表れているようなサタニック・メタル的なオドロオドロしさや、70年代HR、プログレッシブ・ロックからの影響を纏ったダークな作風も、そうした印象に拍車を掛けていたような。今となっては「そこが良いんじゃない!」ってなもんですが。
特に本編で頭一つ抜けたカッコ良さの“ROCK SHOCK”や、それに続く存在感を放つバンドのテーマ曲“LOUDNESS”と、ドラマティックなバラード“TO BE DEMON”は、個人的に初期LOUDNESSを語る上で欠かせない名曲だと思っております。
また、日本刀の如き切れ味の鋭さで迫る高崎晃のGプレイ、ラウドに暴れ回る樋口宗孝のドラミング、特異な声質の二井原実のVo、リード楽器ばりの存在感を誇る山下昌良のBと、メンバーから立ち昇るオーラも既に確認することができますよ。

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