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Contraband / CONTRABAND
失恋船長 ★★ (2013-03-24 17:08:15)
マイケル・シャンカーにトレイシー・ガンズのツインギター、実力派シンガー、器用さが仇になっているのかシャークアイランドのリチャード・ブラック、クリックとか使わないのかな?不安定なドラミングも味なボビー・ブロッツァー、実力も華も一級品なガールズメタルバンドVIXENのベース、こんな女性に叱られたい、ご奉仕M気質に火をつけてくれるシェア・ぺターセンの5人によるスーパーバンド。同じマネージメントに所属している縁から、そして1991年当時に燻っている実力派をこういった形で世に出したのは興味の惹かれるところです。最初から寄せ集め感が漂い(メンバー間の共作なし)不安だらけでしたが、力の抜けたストレートなR&Rが主体の好盤です。個性的すぎない安定感のある歌唱はこの手のサウンドにぴったり適任だったし、トレイシーのギターも技巧的すぎないラフさがいい意味で滲み出ているし、マイケルのワウをかましたエモーショナルなギターを弾き倒し久しぶりに、らしい演奏を聞かせてくれています。ある種ファンが一番喜べるのは明るめの曲でも自らの存在感をしらしめるMSGでの不満を吹き飛ばしてくれるマイケルらしさの復活でしょうかね?ぺターゼンは上手いベースだし他のメンバーに負けていない、ボビーの個性的なドラミングは健在で笑えてくるからイメージは大切だ。シャークアイランドの楽曲にカヴァーも無難な3曲(1.3.6)外部ソングライターの導入とシャークアイランド人脈の活躍と企画モノ感の域は出ていないかも知れませんが、各自の立ち位置による思い入れを見ながら聴いたりすると面白いのではないでしょうか、明朗快活なアメリカンロックは得意分野ではないのですが、ツインギターの旨味は一聴の価値ありですよ。トレイシー・ガンズとマイケル・シャンカーなんてありえない組み合わせでしょう。そこに上手い歌がビックコーラスを従え作り上げた力作だと思いますよ。ロックなんだから譜割りでキッチリやらんくてもよいのです、大味なリズムの伸びやかなツインギターで十分に楽しめました。

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