この曲を聴け! 

The World, the Flesh & the Devil / KULT OV AZAZEL
Usher-to-the-ETHER ★★★ (2013-04-06 23:57:45)
2005年発表の4th。

これはファスト好きにはたまらない作品ですね。
タイプとしては、スウェディッシュブラックをもう少しドライにした感じの、叙情性と荒涼感のあるトレモロリフを伴いつつ、ファストにカチ込むブルータルブラックですが…この手が好きでも思わず振り落とされそうになるブラストといい、絨毯爆撃そのものツーバス連打といい、ファスト系の中でも体感的なスピード感はかなり速い印象。

例えば、叙情性ならDARK FUNERALだったり、宗教性ならMARDUKやFUNERAL MISTだったりの方に分があると思うんですが、単純に速さ故の聴き心地の良さであれば、その手のジャンルの代表格を凌いでしまうかもしれません。音質はクリアながらモダン過ぎない音作りで、しばしば軽さが指摘されたりしますが…個人的にはヘヴィ過ぎてスピード感を殺ぐより全然良いと思う。曲調こそブラックらしい邪悪さに満ちているのに、なんか軽快な印象なんですよね。それが(ファスト好き限定で)凄く耳に心地良い。

これはもっと評価されて然るべきアルバムではないでしょうか。ブラストやツーバス連打といったエクストリームなリズムに心地良さを感じる、邪悪で荒涼としたトレモロが好き…この二つの属性を備えている方なら、まず気に入るのではないかと。

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