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Spooked / PRETTY MAIDS
失恋船長 ★★★ (2013-04-10 08:49:38)
1997年リリース、彼らが復活の狼煙を上げた一枚。ある時期、彼らのような叙情的なフレーズが甘酸っぱいメロディを伴いながらも熱いエナジーが迸る走る楽曲などクソダサいと言われる時代があったわけで、(その後、普通に唄うのがクソダサい時代が到来します)彼らも随分と苦戦したでしょう「Please Don't Leave Me」のカヴァーソングのヒットなども方向性に迷いを生じさせたのかも知れません。試行錯誤の末、行き着いたのが従来のメロディック路線でいわゆる、ダサくて臭いメロディとキャッチーさが強烈なフックとなる良質なメロディが踊るメタリックな作風へと舵を切り、ファンの溜飲を下げたことでしょう。勿論、時代背景を意識した音作りも忘れておらずダイナミックで生っぽい音は新たなる感触を与え、久々にKeyがフィーチュアした楽曲を放り込み奥行きと幅を広げている。疾走ナンバーは勿論だが、ポップサイトを表現する楽曲などメロディックなHM/HRが好きな方なら前のめりになること請け合いな楽曲が目白押し、個人的には若干の違和感とKISSの「Hard Luck Woman」にやらされている感と二匹目のドジョウ的なニュアンスを感じてしまい興ざめしそうになりますが”RED, HOT AND HEAVY”だねぇと叫びたくなる力作を前に戯言は申しません。⑦のような楽曲を聴き1997年発の正統派HM/HRの名盤を若い人にこそ聴いて楽しんでもらいたいですね。

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