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Sundancer / FAIR WARNING
ヤングラジオ (2013-05-04 20:39:57)
何故こうなったのかのヒントは、メンバーの発言から窺い知る事ができる。
恐らくメンバーは意図していないであろう、「RAINMAKER」との共通点は、バラエティーに富んだ曲構成とアルバム全体の緊張感の無さに表現されている。

僕は、2ndにあたる「RAINMAKER」が彼らの作品の中では、一番好きではない。
だけど、好きな曲も数多くあり、結果的に楽曲のバラツキが好きではない最大の要因となっている。

この新作、僕はあまり気に入らなかった。
これまでの作品で、2ndを除く全作品に共通する、あくまでも楽曲をドラマティックに盛り上げるという曲作りと少し距離を置いて、この新作、普通のバンドと同じ視点で曲作りがなされている。
ここに、先ず違和感を感じる。
これを、人によってはフックが足りないと捉えるだろうし、メロディーが弱いと感じるかもしれない。

でも、これは彼らが意図したものであり、決して自然にこうなったのではないと僕は考える。
音楽性の拡散化という点では、前作「AURA」の延長線上とも言えなくもないけど、僕は違うと感じる。

久々の新作で、かなり楽しみにはしていたので、少々ガッカリ感はある。
だけど、彼らが残してきた輝かしい実績が変わることはない。
たった一枚の作品で、そのアーティスト自体の評価が下がるなんてことはないハズである。
これは、得てしての作風であり、決してコンポーザーとしての力が衰えた訳ではない。
これまでが、凄すぎただけなのである。

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