この曲を聴け! 

Get Over It / MR. BIG
cozy_ima ★★ (2006-06-20 23:30:00)
『ポール時代とは別のバンドとして聴く』これが正解だと思う。
やはり、80年代後半から90年代にかけてロックに興味を
持った人は、本作のようなムードに対して、良さは
感じないのだろうか。
簡単に言うと、Lean into Itは作りこみすぎ。
GET OVER IT はナチュラルということになる。
私は、中学校以来、洋楽、中でもロックしか聞かず、邦楽には一切
興味がなかった。なぜなら、邦楽は、そのほとんどが作りこみされて
いるからだ。確かに邦楽にもいい曲はある。しかしハードロックの
原点は、思いつくまま、エモ-ショナルにメロディを奏でることだ。
で、本作であるが、リッチーはかなり気ままにやろうとしているが、
どうも周りがそれを許してくれなかったようだ。
よって、適度な作りこみが入っており、逆にそれが本作の完成度を
高めているように思う。
昔からハードロックの名盤というのは、才能あふれるアーティストらが
自分達の思うままにやろうとするが、レコード会社等の周りが
それを許さず、時代や市場にマッチした要素も取り入れることにより
誕生するものだ。
本作の中で、モロ リッチー節が聞けるのは、3曲目のHiding Place
と10曲目のMr. Never in a Million Yearsだろうか。両者ともほとんど
話題にならない曲のようだが、一方
Lean into Itの中でも評価は高くないようだが、例えばNEVER SAY NEVERは、
聴いていて非常に苦しい。どうだろうか?
はっきり言っておく。本作にはダイヤの原石のごとき、クールな曲が満載だ。
個人的には、Lean into Itなんかより、はるかに好きだ。

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