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The Devil You Know / HEAVEN & HELL
帰ってきたクーカイ ★★★ (2013-07-04 18:03:58)
 別に、ロニーが亡くなっているから三ツ星というわけでは、ない。
 内容は、上で色々な方々が語っておられるように、素晴らしい。だから星三つ。

 オジーのVoで製作された『13』が、1stから6thまでのサバスをそのまま、タイム・スリップして当時のままにそっくりと持って来たかのような作風であることを考えると、ロニーは最期の最後まで、へヴィ・ミュージックの探究者だったのだと思う。
 DIOの末期でも、多分、自他共に認める全盛期であった1st~4thの作風をただ再現することを考えるのではなく、『MAGICA』の続編を構想していたように、重いことにかなりの拘りを持っていた。

 本作も、かなり重い。正直なところ、前半部分を聴き終えた時には、「これは私の知っている悪魔ではない」と思った。悪くはないのだが、『Dehumanizer』で上手く実験できなかった部分を、新たな機会を捉えて追及しているように感じられた。
 だが、後半になって「あぁ、これは『Heaven And Hell』の頃のサバスだ・・・」と、感じ、これは名作だという思いを強く抱いたわけだが。

 過去をただ焼き直しするのではなく、あくまでミュージシャンとしての探究心・冒険心を優先させた上で、聴衆が求めている部分についてもキッチリ配慮している、という絶妙なバランス感覚を有した作品だという点において、本作は歴史に残る名盤と言って過言ではなかろう。

 ロニー、あなたは最期に本当に大きな花を咲かせましたね。今更ながらですが、やすらかにお眠りください。お疲れ様でした。

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