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BULLET FOR MY VALENTINE
ヤングラジオ ★★ (2013-08-04 18:35:54)
最新作である「Temper Temper」で、僕は更なるステップアップを期待していた。
恐らくそれは、バンド自身も同じ気持ちであったハズである。
もし、彼らが今のポジションでも良いと言うのなら、この作品満点に近い完成度である。
この「Temper Temper」の最大の弱点は、失敗を恐れた所にあると僕は思う。
楽曲自体の出来は、全然悪くない。
むしろ、良いのである。
では、どこが問題なのか。
バンドが成長する過程で、ある程度その枠を超えてくる冒険心が必要となる。
同じ路線でも、良い曲が書けるという才能をマットは見せつけている。
マットという男の頭の良さや器用さ、そしてソングライティング能力が返って邪魔をしているのである。
1st~4thまで、彼らの作品に失敗はない。
敢えて、路線を変えないバンドが僕は大好きだけど、ステップアップする為の失敗が無いと、バンドは新たな一歩が踏み出せないのである。
どんなバンドにも、後々になってオヤッと感じる作品がある。
それは、大物バンドになればなるほど存在するものなのである。
逆に言えば、それが無いという時点で、そのバンドは大物ではないという証になる。
マットには、考え方を少し変えてもらいたい。
他のバンドを排除して耳を傾けないのではなく、ある意味もっと貪欲になって欲しい。
「俺ならこう作れるぜ」といった感覚を持つだけでも、かなり変われるハズである。
マットには、ファンとのギャップ、そこに先ず気づいてもらいたい。
ちょっとぐらい、遠回りしてもいいでしょ、それが近道になるんだから。
→同意