この曲を聴け! 

Don't You Fake It / THE RED JUMPSUIT APPARATUS
iaties ★★★ (2013-08-09 15:27:30)
ポップなエモ・スクリーモバンドの2006年デビュー作。

自分がHR/HMを聴きだしたのは2000年代の前半くらいです。初めは80年代や90年代から活動しているようなベテランやキャリアが中堅くらいのバンドを聴いて満足していました。

でも徐々にもっとリアルタイムで聴けるような若いバンドを自然と求めるようになり、自分なりに若いバンドを探すようになりました。

その結果は...遠慮なく言ってしまえば、残念ながら当時の自分のような10代のリスナーが夢中になれそうな、若いHR的なバンドはほとんどいませんでした。

当時アメリカで流行っていたようなニューメタルやポストグランジ上がりのハードロックに分類されるバンドは、確かに曲自体は抜群に良いのだけどやっぱり派手さがなく地味で単純に「かっこいい」とは思えず、個人的には夢中になることはありませんでした。

このバンド、メタリックな部分もあるけど、基本はエモ・パンクをベースにしたバンドだから重さや激しさという点ではもちろん物足りない部分はあります。

でも単純に「かっこいい」んです。

ヒット曲の④「Face Down」を筆頭に①、③、⑧は哀愁のあるメロディをもったアップテンポナンバーで、②、⑦の明るくはじけたような爽やかな面もあり、他のミディアムテンポの曲も隙がありません。最近のバンドに多い、同じタイプの曲ばかりという問題もこのバンドにはあてはまりません。とてもデビュー作とは思えないできで個人的には名盤です。CDが売れない時代にアメリカで当時100万枚売れたのも納得のできです。

願わくばこういったキャッチーなメロディをもった幅広いタイプの曲が書けるバンドにもっとでてきてほしいんですよね...。
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