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Europe / EUROPE
火薬バカ一代 ★★★ (2013-08-14 00:15:19)
EUROPEと言えば“SEVEN DOORS HOTEL”派か“THE FINAL COUNTDOWN”派かで意見が割れるところですが(俺調べ)、こちとら断然“SEVEN~”派なので、プロダクションが貧相だろうが、楽曲が荒削りでアレンジがイモ臭かろうが、開巻早々のジョーイ・テンペスト(Vo)の遠吠えシャウトに膝から崩折れそうになろうが、とにかくこの1st('83年)は問答無用の名盤である!と信じて微塵も揺るぎません。
ここには、『幻想交響詩』なる秀逸な邦題、美麗なアートワーク、クラシカルな美旋律満載のメロディ&起承転結の決まったドラマティックな曲展開を有する楽曲の数々etc・・・と、自分が「北欧メタル」というジャンルに求める要素の殆どが凝縮されています。と言うか、本作こそが同ジャンルの出発点といっても過言ではないわけで。
殊に、HR/HM史に残る名曲中の名曲“SEVEN DOORS HOTEL”は、ジョーイの青臭い歌唱や、垢抜けない「オ~オオ~オ~♪」のコーラスさえも「なぁに、却って北欧らしい寒々しさを補強してくれているぜ!」と好意的に受け止めさせる程の魅力に満ち満ちていますよ。
昔は、その“SEVEN~”ばかり繰り返し再生していたのですが、ジョン・ノーラム(G)のメロディアス且つ攻撃的なGプレイが閃くインスト曲⑤や、ラストを締めるアップテンポの⑨なんかも十分名曲足りえる出来栄え。
個人的にEUROPEのアルバムでは(欠点込みで)これが一番好きですね。入門盤にゃお薦めしかねますが。

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