この曲を聴け! 

Horns and Halos / MICHAEL MONROE
帰ってきたクーカイ ★★★ (2013-08-31 07:21:53)
 やっと、なんら留保なしで褒めることが出来る作品が発表された。
 私がマイケル・モンローのアルバム(ハノイとソロ双方。全て持っているわけではないけど)を聴くときに基準としているのは、あの名盤『Not Fakin’ It』である。あの傑作と比較し、どれくらいイケているか。それがアルバムを評価する際の基準だ。
 本作は、かなりイケている。前作が満足度75~80%だとしたら、本作は85%以上だ。
 前作は、ジンジャー色の濃い楽曲が、良い曲ではあるのだがどうもマイケルっぽくなかった。私にとってマイケル・モンローという歌い手は、パンキッシュで、ちょいとブルーズも入る、イカシタロックンロール・シンガーだ。アンディと組んでいた頃は、オリジナル・ハノイも再結成ハノイも、ロックな曲とポップな曲が混在し、曲数も多く、どうも聴いていてピリッとこなかった。意欲作であったことは認めるのだが。
ジンジャー在籍時も私にとっては、いささかポップな(いや、好きなんですけれどね)曲が多かったな、と。
 今作は、かなり漢(おとこ)っぽいし、アルバム全編にブットいロックな芯が通っているように感じる。
それに、名曲が多い。中でも2曲目「Ballad of the Lower East Side」は、久しぶりに聴くホームラン級の名曲だ。
 やったね。マイケル。

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