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Harlequins of Light / ARCANGEL
火薬バカ一代 ★★★ (2013-09-04 22:47:50)
アメリカン・プログレ・ハードの名盤『ARCANGEL』('83年)1枚のみを残して消えたジェフ・カンナタ率いるARCANGELが、イタリアの必殺仕掛人セラフィノ・ペルジーノのバックアップを受けて復活、実に30年ぶりに発表した2ndフル・アルバム。(ジェフ・カンナタ自身はCANNATAでもって活動を続けていましたが)
Keyによるスペーシーなイントロからスタートする、重厚感と哀愁漂うOPナンバー①の名曲ぶりに、早くもアルバム自体の出来の良さを確信する本作は、幻想的なアートワークをそのままサウンド化したかのような、メロディアスでロマンティック、且つ美しいハーモニーと仄かなプログレ・フレーバーに包まれたメロハー・ソングが目白押し。
ジェフが年相応の落ち着きを感じさせる声でしっとりと歌っていることもあって、前作に比べると少々アダルトな雰囲気も漂ってきますが、序盤①②③、終盤⑪⑫には立体的なアレンジを施されたもろプログレ・ハード調の楽曲が配置され(特に⑪は名曲“STARS”を彷彿)、何よりこれだけ哀メロの魅力が充実していれば全く文句はありません。
どこか郷愁をそそられる曲調の④、中期KANSASに通じる泣きを発するバラード⑤、アコギがポップな躍動感と乾いた哀愁を運んでくる⑧といった優れた楽曲を聴くと、もしかして1stよりも良い出来なんじゃね?と思ったりも。ブランクを全く感じさせない1枚ですね。

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