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Heart Like a Gun / FIONA
火薬バカ一代 ★★ (2013-09-15 22:59:37)
ボー・ヒルとキース・オルセンの2人がプロデュースを担当。ブラッド・ギルス、キップ・ウィンガー、ドウィージル・ザッパ、デヴィッド・グレン・エイズリーらをゲストに迎えてレコーディング、'89年に発表された3rdアルバム。
売れっ子プロデューサーの全面協力を受けることで「鮮烈さ」は色褪せた代わりに、(良くも悪くも)「商品」としてより完成された2nd『BEYOND THE PALE』の作風を受け継ぐ内容ではありますが、単純に本作の方が自分好みの楽曲が揃っているせいか、『BEYOND~』よりも楽しんで聴くことが出来ました。
米シングル・チャート54位にランクインしたという、キップ・ウィンガーとのデュエット曲②を含むアルバム序盤は「ふーん」ぐらいの心持ちで聴き流していたのですが、暖かみに溢れたバラード④で「おや?」と思わされ、マイク・スラマー共作のロック・ナンバー⑤で「おお」と身を前に乗り出して以降は、サビメロの素晴しさにメロディ職人の匠の業が光る⑥⑧、思わず一緒に歌いたくなるキャッチーな⑨・・・といった具合に、フィオナ嬢の艶やかな歌声によって眩い輝きを与えられた良質なメロハー・ソングが連続。最後までダレを感じることもなく聴き通すことができました。
最近、FIONAのATLANTIC時代のカタログ3枚が再発されましたが、どうせならGEFFEN移籍後のアルバムのリイシューも宜しくお願い致します。

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