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Dream Theater / DREAM THEATER
ヤングラジオ(2013-09-19 17:42:27)
僕は空気を読めないし、そもそもそれを読もうという意識が無い。
でも、だからと言って、皆が誉めているからという理由で、敢えてそれを否定するというような偏屈的意識は無い。
個人的には、アーティストを応援する事と、作品に対する評価は全く別物であり、例え酷評していたとしても、本人的にはそれなりに言葉を選んでいるつもりではいる。

今年に入って、ショップで予約をして購入したアルバムはたった2枚しかない。
その内の1枚が、このアルバムである。

巷では、アルバムタイトルからも予想できる新生ドリーム・シアターの出発作とか、マンジーニが曲作りから全面参加した作品であるとか、マンネリ感の払拭に成功しているとか、いろいろな意味でのポートノイ批判とか、そういった意見が多いけど、僕は、先ず楽曲のつまらなさに目がいったし、むしろ前作で危惧していた心配事が浮き彫りになった感じがして、充実感なんて全く感じなかった。

僕は、前作をその年のベスト・アルバムに選んでいる。
それは、各楽曲の出来の高さによる部分が大きかった。
でも、今後の不安感はあったし、ポートノイ脱退によるマイナス面もかなり感じていた。
ポートノイはある意味やっかいな人ではあるけど、間違いなくバンドの核であったし、バンドのモーター的な役割を果たしていたし、中心人物であったし、ファンに安心感を与えていたのも彼だったと、僕は認識している。
僕は彼の大ファンという訳ではないけど、ポートノイがいないドリーム・シアターには、今でも大きな違和感がある。ライブでマイキーが居ないなんて、はっきり言って想像したくもない.......。

比較的おとなしい作品が2作続いたので、新作はヘヴィ路線なのではと予想したファンも少なくないハズである。
でも結果的に、そうはなっていない。

もし、ヘヴィ路線で行こうとバンド側が思っていたとしたらどうだろうか?
例えば、「Train Of Thought」や「Systematic Chaos」みたいな作品を作ろうとした時、マイキーがいない影響が大きく出るハズである。
前作の作風では、最小限に抑えられていたマイキー脱退の影響が、この新作でかなり出ていると僕は感じる。

楽曲の小粒化やメリハリ・抑揚の少なさ等、僕には不安感ばかりが残る新作である。
また、複雑ではあるけど、わかりやすいという彼らの最大の魅力に乏しい点が残念である。

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