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Reign Through Immortality / ERIMHA
Usher-to-the-ETHER ★★★ (2013-10-09 09:52:53)
2013年発表の2nd。
ジャケに貼付されたシールには、BEHEMOTHやDIMMU BORGIR、CRADLE OF FILTHなどの有名バンドが引き合いに出されてますが…確かに、これらメジャーバンドを比較対象にしてもおかしくないくらい、メジャー志向かつハイクオリティなサウンドですね。クリアかつ音圧の高い、重低音を効かせた畳み掛けはBEHEMOTHに、シンフォ要素を導入したスケールの大きい音作りはDIMMU BORGIRに、時折垣間見せるゴシック的な美意識の高さはCOFにそれぞれ通じるものがあり、これらバンドの良いとこ取りをした音楽性と言えるかも。
ただし、メジャー志向でクオリティの高いサウンドではあるんですが、例えばブラストで畳み掛けるパートに管楽器の音色を合わせ、よりスケールの大きな蹂躙感を演出してみせたり、音圧の高いバンドサウンドに閃くようなストリングスのフレーズを乗せ、邪悪さと耽美さを両立させてみせたり、全体を通じてダークな美しさがしっかり強調された音になっている辺り、感性はブラックメタルのそれだと思います。デス・ブラック・ゴシックの良いとこ取りな作風は、上記バンドほど個性があるとは正直言いがたくはありますが、それらバンドのファンを満足させうるだけの質の高さはあると思う。
個人的には、BEHEMOTHやDIMMU BORGIR、COF辺りも確かに似た傾向はあるんですが、ポーランドのVESANIAを更にメジャー志向にした作風という印象もあるんですよね。知的かつダークでブルータル。まあエクストリームメタルを好んで聴いている方なら何かしら琴線に触れる部分のある音だと思います。
→同意