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Voices of Perdition / ANWYNN (FRANCE)
Usher-to-the-ETHER ★★ (2013-10-09 20:50:16)
2008年発表の1st。
基本的にはプリミティブブラック的なRAW音質に、悲壮なメロディを滲ませたトレモロ、ガラガラに歪みきったヴォーカルを乗せた、如何にもアンダーグラウンドなブラックという感じですが…自分達の音楽に固有の名称(Gallic Metal)を付けるだけあって、あからさまではないものの、どこか民族テイストの感じられる作品ですね。
トレモロリフのメロディには北欧ブラック的な寒々しさだけでなく、ペイガン系メロブラの物悲しさも混じっている感じなんですが、これが効果的にリフの身を切るような感触を強調しているんですよね。また、ドラミングも一般的なプリブラと比べると、どこかパーカッシブな感覚のフレーズが多いように思うんですが、これも上手くさりげない民族風味の演出に一役買ってるような感じがします。
明らかな民謡メロディや民族楽器を使うことなく、あくまでプリミティブブラックの様式を固持しながら、そこはかとなく民族テイストの感じられる作風。何気にそれがプリブラの本来持っている陶酔感と相性が良かったりするんですよね。マイナー臭漂いまくりの音ですけど、悪くないですよ。
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