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Dream Theater / DREAM THEATER
改悪妖愚瑠斗(2013-10-13 01:14:58)
新生DreamTheater12作目。

事前にタイトルが「DreamTheater」になるという事、それに加えて新生DreamTheater2作目となってより新Drの特色も出てメンバーとしてやりたい事がハッキリ出るのかと思うと、期待値はとても高かったです。
だが、私には期待外れもいいところでした。

①でとても壮大なOPを感じさせておきながら、②は今までのへヴィDreamTheaterの何番煎じなの?と言いたくなる曲。
③はストレートな楽曲で私的には好きだがメロディが残らないほど弱い。
④はDreamTheaterにしては珍しくテクニックを押し出さないインストナンバーで面白いが、1聴目は新鮮でいいが何度も聴くと平凡になる。
⑤~⑧などは特色が無くて聴いてても何も感じない。
唯一救いなのが⑨で、いつものお得意の22分超えの大曲なのだが、今までのDreamTheaterの大曲と違いクラシック風味であったりして新しい一面が見られて聴けば聴くほど良かった。
それでも過去の名作に比べれば後に残らない平凡な楽曲に聴こえます。

総じて私的には凡作も大凡作という評価です。
中途半端な楽曲やアレンジ、メロディにとてもガッカリしました…。これがセルフタイトルなのか…?と。いっそ①や⑨のような曲だけで構成して勝負のアルバムにして欲しかったという思いです。

それと私は前作でポートノイが去った事を喜んだのですが、私的には世界で一番好きなドラマーはポートノイです。(ちなみに次点が元Opethのマーティン・ロペスとボビー・ジャーゾンベク)ただバンドには明らかな停滞感があって、それを多少なりとも払拭出来た前作は良かったのです。
問題は今作。
完全に1からの楽曲でマイク・マンジーニはどういう風にリズムを作り、曲を盛り上げるのか?前任者が素晴らしい盛り上げ方の上手いドラマーだったと思うので、多少落ちてもマンジーニの特色が出てれば良いと思ってたのですが、想像以上に平凡なドラミングに閉口…。
前作は面白味の無いドラミングでも新鮮だったのですが、今作はもう評価できない…。テクニックはあっても平凡なドラミングで今作は全体にリズムが面白くない。「リズムで緩急付けつつ大胆なドラミングで盛り上げる」そういう過去のポートノイ在籍時にあったリズムの面白さが今作は皆無です。
ただ、逆に③のようなストレートな楽曲ではハマってますね。
一長一短なのかもしれませんが、私は好みでは無いのでキツイ。

個人的な話ですが2ndで衝撃を受けてからの長年のファンとしては、今作は私自身2度目のDreamTheaterを見切る作品になりそうです。私はまたしばらくDreamTheaterを聴かずに次回以降は買いません。

68点。
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