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Aerosmith / AEROSMITH
殺戮の聖典 ★★ (2005-04-17 10:58:00)
スティーヴン・タイラー(Vo)、ジョー・ペリー(G)、ブラッド・ウィットフォード(G)、トム・ハミルトン(B)、ジョーイ・クレイマー(Dr)の5人で結成されたAEROSMITHが'73年に発表したデビュー・アルバム(邦題は「野獣生誕エアロスミスⅠ」)。
さすがに音はチープだし、スティーヴンの歌唱やバンドのプレイもまだまだ未熟である。
スティーヴンのルックスも手伝い、当時は「ROLLING STONESの物真似」と随分叩かれた。
しかし、このころから既にバンドのルーツであるブルースやファンキーなスタイルが見え隠れしており、バンドの確固たる個性を築かんとしている。
加えて、このアルバムの強みは何といってもロック史に名を残す名バラード「DREAM ON」が収録されていることであろう。
その美しく物悲しい旋律に涙せずにはいられない。
他にも、メロディのスリリングな「MAKE IT」、ソロ・パートにおけるハモリがかっこいい「SOMEBODY」、ハードボイルドな雰囲気がイカした「ONE WAY STREET」、ファンキーでかっこいいギター・リフの名曲「MAMA KIN」、明るいコーラスが印象的な「WRITE ME」、最もAEROSMITHらしさが感じられるブルージーな「MOVING OUT」、ルーファス・トーマスの軽快なカヴァー曲「WALKIN' THE DOG」を収録。
「DREAM ON」と「MAMA KIN」の2大名曲を筆頭に好曲が多数収録されているので、個人的には結構好きなアルバムである。

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