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TRIVIUM
ヤングラジオ (2013-10-17 17:20:09)
最新作は、僕の中では年間ベストアルバムに決定している。
その内容に不満を持っている人も当然居るだろうけど、出来上がった作品の質の高さは勿論、プロデューサーとしては実績が全く無かったドレイマンを起用し、いい意味で予想を大胆に裏切る作品を発表したそのチャレンジ精神を、僕は高く評価したい。
CDが売れない時代に、無駄に予算を掛けられない事情も十分想像出来るけど、何故プロデューサーが必要なのかを考える意味合いにおいても、この作品の意味する所は大きい。
HR/HMバンドの強みは、自分達だけで曲作りを出来る所にある。
下手に邪魔されたくない....プライドも高く拘りも強いHR/HMバンドにとって、プロデューサーと意見の対立があって不快な思いをするぐらいなら、自分達だけで楽曲を仕上げて、ミキシングだけ任しておけば......という発想になりやすい。
でも、そのアーティストを客観的に見ながら、的確なアドヴァイスをくれる人が居たらどうだろうか。
その意見を取り入れる、取り入れないの最終判断は、バンド自らがすればいい。
でも、意見を聞こうという姿勢は大事である。
この作品、実はDISTURBED色がかなり強い。
僕は、DISTURBEDが大好きで、ずっと似たようなサウンドやバンドを探してきたけど、こんなに似た楽曲、サウンドに出会った事が無い。
つまりは、この作品とDISTURBEDの最新作である「ASYLUM」には共通点が多くて、僕は正直ビックリしている。
両者がこんなに合うなんて、誰が予想出来たであろうか......。
ドレイマンの凄さは、TRIVIUMを下手に変えようしなかった所にある。
バンドの本質を見極めながら、新たな魅力を引き出す。
実は簡単そうで、難しい事である。
何故なら、そこに信頼関係がないと成り立たない事だからである。
個人的には、この組み合わせでもう一枚アルバムを作って欲しい。
路線は変わっても、変わらなくてもいい。
だけど、向上心が強いバンドなので、それは叶うかどうか分からない......。
でも、どういう選択をしても、きっと彼ららしいハズである。
僕は、BFMVも凄く好きだけど、マット・タックがこの作品を聞いてどう感じるのか、是非聞いてみたい。
御三家の他のバンドは、大胆な舵取りをしてきたからね。
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