この曲を聴け! 

Feast / ANNIHILATOR
cri0841 ★★★ (2013-10-20 22:12:54)
2013年発表の14th。「饗宴」のタイトルなのに、ジャケ絵がやたらコワイw
輸入盤はコワイ絵が立体的に浮かび上がる凝ったデジパックで、さらに
「RE-KILL」と名打たれた過去の再録盤がオマケで付く。
国内盤は通常盤と初回限定盤があり、限定盤に再録盤が付くが、お値段が高いのが
厳しい・・・。輸入盤がよく売れたようで価格差を考えるとしょうがないと思うが、
価格設定は考えて欲しかったなぁ。(後発なのに高いしw)

2004年の10th「All For You」で加入したデイブ・パッデンもこれで5枚目。メンバーとして完全に
定着しましたね。内容は前作「Annihilator 」で見せた演奏の切れ味の鋭さを持ちつつも
バラード等を含む曲調豊かな作品となった。ただ個人的には前作の 「The Trend」からの
怒濤の展開が実に印象強かったので、今回はそれほどのインパクトは感じなかった。
曲調豊か、と言っても「METAL」の「Couple Suicide」並みの振り幅は流石に無い。
(ちなみに今回は「Couple Suicide」で歌ってたダンコ・ジョーンズが5曲目「Wrapped 」で
歌ってます)。

とはいうものの、1曲目の切れ味は格別だし、4曲目のファンク調なのにスラッシュで
ダークでホラーな感じは実に素晴らしい。後半戦もテンションは下がらす。捨て曲の
少なさという点では前作より上かも知れない。ラストの曲もドラマチックです。
アルバム全体としては、ジェフの趣味であるロックンロール色が強いですかね?
ジャケ絵から受けるほどホラー色は4曲目以外はそれほど感じませんでした。
(パッデン参加作では「All for You」がお気に入りなので、そこは少し残念)

さて、今回の目玉は何と言っても再録盤「RE-KILL」。およそ昔の曲を現在のヴォーカルで
録り直しただけ、と言ってもいいんだろうが、その考えは非常にアマイ!いい曲はどんな
ヴァージョンでも聴きたいのがマニア心!初期の企画盤「Bag of Tricks」の第二弾的に
楽しめるのですよ。非常に正確な演奏に加え、初期の曲も違和感を極力少なく感じさせつつ
歌いこなせるデイブ・パッデンの器用なヴォーカル、原曲に忠実ながらもちょっとずつニュアンスを
変えたアレンジ、当然再録なので良好な音質、オマケというレベルではないです。
(輸入盤なら実質タダですが、国内盤だとしっかり金取るんかい!って突っ込みたくなりますが)

今回はドラム打ち込みらしいですが、正確にはアルバム本編は実際ドラマーが叩いたものを
ソフトで修正、再録盤はオリジナルを分析し、ソフトで忠実に再現しようとしたとの事です。
まあ、聴いている分にはまず打ち込みである事は判らないほど自然です。

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