この曲を聴け!
Lou Reed / LOU REED
帰ってきたクーカイ ★★ (2013-11-11 18:34:47)
1972年発表。これが1stソロ・アルバム。
ルーはまだ自分のバンドを作っておらず、スタジオ・ミュージシャンを呼んで製作されている。
面白いのは、後にYESのメンバーとして名を馳せる、スティーヴ・ハウとリック・ウェイクマンが参加しているところか。だからといって、ルーの楽曲がプログレッシヴ・ロック的になっているわけではないのだが。こんなところで小銭を稼いでいたのね、という。
楽曲は、The Velvet Undergroundの(セルフタイトルである)3rdアルバムと、4thアルバムである『Loaded』の間に作られていた楽曲を含む(それらは後にバンドの解散後『VU』に含まれ発表される)。それらの中でも白眉と言えるのは、「Ocean」だ。アルバムの全般的な印象は、ソロとして気概に満ちたものというよりは、「とりあえず、モヤモヤするんで始めちゃいました」的に、どちらかというと地味なアルバムなのだが、「Ocean」一曲を聴くだけでも価値がある。
ここに大洋が。そして波は海に
大洋が押し寄せる。そして波はどこへ
恋する人よ。今夜は泳ぐな
恋する人よ。海は狂っている
それは男を狂わせる
殺人者が徘徊し
城には死のにおいが
狂気はあなたを朦朧とさせ
波が寄せ、浜辺に砕ける
古よりここにある岩を洗いながら
→同意