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Waiting for the Roar / FASTWAY
火薬バカ一代 ★★ (2013-11-23 00:12:35)
FASTWAYと言えば、若き日のロバート・プラントを彷彿とさせるデイヴ・キングの情熱的なVoと、エディ“ファスト”クラークの骨太にして豪快なロックンロール・センスとが、ガップリ四つに組んだ1stが代表作として知られていますが、自分が持ってる彼らのアルバムは(なぜか)'86年にリリースされたこの3rdのみ。でも一体いつ買ったのかはさっぱり思い出せねぇ・・・。
深めにリヴァーブがかけられたポップな音作りに、シンセを大胆に組み込むことでメロディアス且つスケールの大きなアレンジを施された本編は、一般的にFASTWAYの名を聞いて想起するサウンドとは大きく趣きが異なる。初期作に収録されていたならさぞかしハマったであろうジャニス・ジョプリンの名曲④のカヴァーが、ここでは今ひとつ馴染んで聴こえないこともその証左かと。
前作のセールス的不振を踏まえて、プロデューサーのテリー・マニング主導でレコーディング作業が進められた結果、こうした80年代的モダンさ漂う作風へと至ったらしいのですが(作中でシンセ弾いてるのも彼)、いやでもこれはこれで案外悪くない。58人編成のオーケストラを起用して、OPからいきなり6分を越えるドラマティックな大作ナンバー①や、ストリングスが非常に効果的に取り入れられている②、デイヴの熱唱に涙ちょちょ切れるバラード④といった思わず前に身を乗り出す名曲を収録されていますからね。
「FASTWAY流アリーナ・ロック」(?)という、実験的な試みがきっちりと成果を上げている意欲作ではないでしょうか。

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