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A Life to Die For / ROYAL HUNT
ヤングラジオ ★★★ (2013-12-01 07:05:28)
コンスタントに新作を出してくれる、彼らの新作は約2年振りである。
D.C.の復帰作となった前作は、はっきり言って自分の期待以上の出来だった。
今でもよく聞いているし、何度聞いても飽きるという感覚は生まれない。
彼らの最高傑作は「Paradox」であるという認識は変わらないけど、その作品に肉薄する完成度で、彼らがまだまだ現役バンドであるという感覚を持てた事が、何より嬉しかった。

D.C.の復帰した意味を考えれば、作風が大きく変わる事は無いと思っていたので、ある意味予想通りの作風である。
実は、購入してから結構聞いている。
でも、全体的にこれをどう評価したらいいのか、正直迷っていた。
僕は、あとだしジャンケン的な事は言いたくないので、出来る限り新譜のレヴューは早めに書こうと決めている。
幸い、自分的には最初の視聴の感想が、後々になって180度変わる事は滅多にないし、最初の感覚こそが結構大事であるという認識なので、そのスタンスに決めている。

前作は、「Paradox」路線に対するオマージュ色が強かった。
この新作も、路線は全く同じである。
しかし、そこに00年代以降の作品のエッセンスを注入して、アレンジ等に多少の変化を取り入れてあるので、そこが評価を難しくしている要因になっている。
前作を高く評価した人には、それが統一性の減退に写るかもしれない。
それをどう捉えるのかが、評価の分かれどころという気がする。

結論として、僕の評価は結構高い。
アンドレのソングライターとしての力量から考えれば、前作のパート2を作る事は難しくなかったのではないか。
むしろ、この新作を作る事の方が難しかった気がする。
結局、僕には彼の想いが強く伝わってきた。
まだまだ先はある......今後の期待感が膨らむという点においては、前作以上の手ごたえがある。

⑥みたいな楽曲、あるいは⑦みたいな楽曲で、次作は期待したい。
僕は、自信を持ってこの作品お勧めしたい。
彼らは、まだまだ現役である。

→同意