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Million Dollar Haircuts On Ten Cent Heads / ANDI DERIS
ヤングラジオ ★★★ (2013-12-09 15:26:12)
ソロ作品としては、本当に久々の新作である。
思い返せば、1stはPink Cream 69時代のポップ色が強く、それはファンが望んだ路線でもあり、評判もなかなか良かった。
そして2ndは、時流に流されたような作風で、個人的には問題外の内容だった。
CDは持っているけど、僕はもう10年以上聞いていない。
そして、この新作である。
あの2ndの悪夢を考えれば、僕には購入するのに相当ハードルが高い作品だった。
購入する理由......それは、アンディが好きであり、コンポーザーしての実力を認めているからという以外には何もない。
僕は、アンディは、実に器用な人だと思っている。
ソングライターとしての実力も、かなり高いし、その幅も広い。
基本は、Helloween用のアウトテイクというのは、想像しやすい。
事あるごとに、アンディはHelloweenが一番であるという発言を繰り返してきている。
よって、これがファンの期待するPink Cream 69路線でない事は、想像できていた。
⑤は、親しみやすく、分かりやすくキャッチーなナンバーである。
①、③、⑥等は、比較的ヘヴィな路線である。
だけど、これらの一見では違和感を感じる楽曲に、アンディらしさをいかに感じられるかにこそ、この作品のポイントはある。
よって、僕はこの構成には納得がいく。
バラエティに富んではいるものの、そこには案外統一性もある。
結局、ヘヴィであろうが、ダークであろうが、楽曲にはツボがあり、アンディ節も健在である。
決して、2ndのような消化不良的要素はない。
僕が点数を付けるなら、85点ぐらいである。
今でも、Pink Cream 69路線の楽曲は、書こうと思えばすぐに書けると僕は思う。
アンディは、実力のあるソングライターだからね。
このアルバムの楽曲でさえ、もっと煮詰めれば、かなりの作品になったと僕は思う。
やっぱり、アンディは凄い人ですよ。
→同意