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DANGEROUS NIGHTS / INTRUDER
火薬バカ一代 ★★★ (2013-12-28 00:53:41)
ジョン・ボン・ジョヴィと名曲“RUNAWAY”を共作したことで知られるソングライター、ジョン・カラク(G)が、これまで書き溜めてきたマテリアルを世に出すべく、ARCARAやSHOTGUN SYMPHONYの主要メンバーの力を借りて立ち上げたバンドが'97年に放ったデビュー作。
先頃購入した『メロディアスHRディスクガイド』(まさしく新世紀版『メロディック・ロックへの誘い』といった趣きの好著)において「全曲が“RUNAWAY”状態」とレビューされていたのを読んで興味を持ち、折りよく安価で売りに出されていた中古盤を入手して聴いてみたのですが、これがもう(恐らく意図的に)“RUNAWAY”感バリバリなOPナンバー①を手始めに、Keyが印象的なフックを作り出す哀愁のメロディック・ロック・サウンドはまさしく初期BON JOVI路線。「BON JOVIったらやっぱ1stでしょ」な我が身にはジャストフィットな1枚でありました。
尤も、こうした作風を歌うにはトレイシー・ホワイト(Vo)のウェットな声質が少々重くも感じられますが、それでも歌唱力は確かな上に、次から次に繰り出される楽曲がとにかく高品質なので、聴き進めるうちに全く気にならなくなります。特にピンと張り詰めた緊迫感を漂わす④、素晴らしいシンガーがいてこそ映えるバラード⑤、Keyが“EMERGENCY”な雰囲気を醸し出す⑥は、前述の①と並ぶアルバムのハイライト・ナンバー。
こんな傑作が、中古屋で3桁の値段で買えてしまうのだから日本は良い国(?)だなぁ、と。

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