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Puritanical Euphoric Misanthropia / DIMMU BORGIR
mokusatu ★★ (2006-09-28 15:40:00)
2001年発表の5thアルバム。ギタリストの片割れがOLD MAN'S CHILDのGalderに、ベーシストが前作でゲスト・ボーカルとして参加していたVortexに、ドラマーが元CLADLE OF FILTHのNicholasに代わっている。
さらに本物の弦楽団の参加、Fredrik Nordstromプロデュースと、完全な一線級サウンドへと進化している。
ドラマーの交代によるブルータリティの激烈化と生の弦楽団による過剰な優雅さは言うまでもなく、展開の緩急も比較的幅多様になり、ベースラインも前面化、クリーン・ボーカルやボーカルエフェクトによるアクセントも頻繁である。
だが・・・これでもまだ楽曲ごとの個性やドラマ・パターンに乏しく思える。
暴力的で壮麗な渦に身を委ねる感覚は素晴らしいのだが、②5分③8分弱④7分⑤6分と連発される大作を曲毎に聞き分けたいか、と自分に問うてみると、素直に頷けなかったり。
・・・というか、このバンドはもしやリフから曲を作ってないのではないかと思えるほど、印象的なリフが少ない。ドラマもシンフォニーもブルータリティーも恐ろしく過剰で目立つのに、ここまでギターが重要でないバンドも珍しい気もする。
次作は知りませんけど・・・ANOREXIA NERVOSAなんかは、よく聴くとかなり複雑で凝ったリフ展開をしてるわけですから、是非ギタリストに頑張って頂きたいですね(というか頑張らないとヤバイと思います。オーケストレーションのレベルでは絶対に勝てません)。
⑩「SYMPOZIUM」の序盤にはメロディ、フック共にシンフォニック・メロディック・ブラックの真髄を感じました。

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