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Secrets You Keep / Joe Lamont
失恋船長 ★★★ (2014-02-07 16:29:17)
幻のSTEEPLECHASEのシンガーだったジョーさんが1985年にリリースしたソロアルバム。元のバンドも分からんし誰やねんとなるのでしょうが、これが掘り出し物でして憂いを帯びたメロディが甘美な陶酔感を醸し出し聞き手を魅了していくAOR系のHM/HR作品でジョー・リン・ターナーの1stソロあたりをイメージして頂くとよいのではないでしょうか、ハードな味付けも薄いスカスカの洒落た曲もありますが、ギターソロも印象的な躍動感のある①サビメロが印象的な②お約束感満載のメロディアスなバラード③の流れは美しいし爽快感のあるコーラスワークも印象的な哀愁のハードポップナンバー⑤は今作のハイライトでしょうね。アコースティカルなバラード⑦も箸休めとしてシットリと聞かせてくれるし、ダンサンブルなメロディを官能的に歌い上げる⑧も洒落ている。キーボードの使い方がちょっと苦手なんですが女性シンガーとのデュエットナンバー⑨もヒラヒラと華やかな印象を与えアルバムを締めるには申し分ない出来栄えです。ある意味ゴージャスなアレンジと瑞々しいメロディに嫌味など皆無でチョイハード目のロックサウンドの中でダン・ハフがスパイスを効かせたプレイを披露しアルバムをキュッと締めているのも見逃せませんね。主役であるジョーさんの歌声も伸びやかで実力十分、アクのない声質がこの手のサウンドにマッチしており唄モノが好きな方なら間違いなく満足していただける内容でしょう。知名度と作品のクオリティが100万キロは離れている隠れた名盤です。マニアならずとも是非チェックして欲しい一枚です
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