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Hell to Pay / DOKKEN
失恋船長 ★★ (2014-02-20 20:55:14)
知らない内にリリースされていた2005年リリースのアルバム。90年代的なスタイルを上手に取り込み以前ほどの不自然さを感じさせずに、もはや高音が出なくなったドン・ドッケンの歌声が今作の方向性を決め浮遊感のあるメロディと淡々と歌い上げ80年代的なワザとらしいポジティブさを感じさせないリアルな世界観を追求している好盤。このけだるさに覇気が感じないとの意見はごもっともですが、逆に懐メロ大会は勘弁して欲しいと思うタイプなので、微妙な空気を楽しんでいます。新しいギタリストもジョージ・リンチの影を求めるファンの溜飲をさげるような初期を思わせるプレイを披露し望みを叶えているのかな?ドンにとっては「ソロを弾かせろ」といわない控え目のジョージみたいなもんなんでしょう。ドッケン初心者にまずはこれをと言いませんが枯れた味わいのドッケン節を楽しむのもファンならではの一興ではないでしょうか。ベースにはインギーにマイケル・シャンカーと競演を果たした後はB'zのベースとして活躍するバリー・スパークスも参加してますんで色んな楽しみかとも出来ますよね。

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